はしがき

 この世界は一体何からできているのでしょうか。このような疑問を抱かれた方は多いと思います。数多くの偉大な物理学者達も、この素朴な疑問を抱き、この解決に一生を捧げて来ました。かの有名な<中間子論>を発表された、湯川秀樹博士もその一人です。
 一昔前までは物質を構成する最小の粒子だと思われていた原子も、実際には図のように、中心にある原子核とそのまわりを回っている軌道電子から成り立っています。さらに、原子核は、核子と総称される正の電荷を持った陽子と電気的に中性である中性子が複数個集まってできたものなのです。しかし、これらの構成粒子がお互いにどのような影響を及ぼし合って原子核を作っているのかについては、完全に分かっているわけではありません。

 我々核物質学研究室では、この原子核が持つ様々な性質を、バンデグラフ型加速器により生成されるβ放射性核を用い、β崩壊という現象を利用して調べているのです。


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